空
嗚呼 遠く近く広がる
まばらなる白雲よ
お前は 今にも私を飲み込んでしまいそうだ
この都心を一直線に通り抜けるシルクロードを
今にも閉ざしてしまいそうである
三十年前の北九州を思わせる
暗い一片の雲
まばらに まばらに
空のあちらこちらに漂っている
北国より襲いかかる
黒い陰惨な雪雲
大地に近く
この街を今にも押し潰してしまいそうである
嗚呼 永遠の冬へと向かう大都会よ
お前の頭を永遠に覆い隠すのは
陰惨なる 暗黒なる 遠い雲であろう
カリフォルニアの変わらぬ青い空のように
お前を包み込むのは
嗚呼 陰惨なる 暗黒なる 近い空であろう
―私たちが青い空を望み、愛する限り、そこには青い空があるであろう。私たちが愛することを忘れたそのとき、空を見上げれば、陰惨な雲が少しずつ迫り来るのみであろう。
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